マクロファージとは

外敵(微生物)が体内に侵入すると

わたしたちの体は外敵が侵入すると、いろいろな方法で排除しようとします。まず咳きやくしゃみによって喉や気管支、鼻に侵入してきた外敵を吐き出そうとします。そして鼻水や涙に含まれるリゾチームという成分は外敵のタンパク質を破壊するのです。また汗の塩分や皮膚脂肪もまた、皮膚から浸入してきた外敵を殺菌し、皮膚には微生物が入らないようなシステムもあるとのことです。

 

そして胃の中には胃酸や消化液が外敵を殺菌しようとし、大腸でも善玉菌が外敵を攻撃するのです。それでも腸の中に外敵が増えた場合は下痢というかたちで排出します。このように外敵の侵入をしっかりガードしていくシステムが体にはあるわけです。そして体の中に侵入したときには免疫細胞がしっかり対応します。その中でも好中球、マクロファージ、ナチュラルキラーなどの免疫細胞が活躍してくれるのです。

 

好中球・マクロファージ・ナチュラルキラー細胞の働き

マクロファージとは

一部の細菌とカビ、そしてウイルスは細胞の中で増殖することができるため、わたしたちの体の中の細胞内に入ることが可能となります。つまりこれらが細胞に侵入してくると、免疫細胞が活躍するシステムがあります。まず細胞に入ろうと外敵が細胞を傷付けると、好中球がすみやかに集まり殺菌します。そしてその次に到着した単球がマクロファージに分化して、殺された外敵や生き残った外敵を食べてしまいます。つまりお掃除をしてくれるのです。

 

しかし例外としてマクロファージに食べられても、生き続けると言う微生物もたまにいます。結核菌などがその代表格とも言えますが、マクロファージの中で生き続けるのです。日本人でも40歳以上の人ほとんどが、この結核菌に感染していると言われていますが、それぞれのマクロファージの中で生き続けているわけです。それでも元気なときにはまず発症しませんが、高齢や重い病気になって免疫が低下すると発症することがあります。

 

このような例外的な外敵以外は、細胞内に侵入してしまう前に好中球が攻撃し、マクロファージが攻撃と後片付けをしてくれるのです。それでも細胞内に侵入してしまう外敵がいると、細胞の中に入り込んできます。そうなると好中球やマクロファージでは手が出せないため、今度は細胞内のパトロールと攻撃の両方の働きをするナチュラルキラー細胞の出番となります。ナチュラルキラー細胞は外敵を殺すというより、外敵に侵されてしまった細胞を排除していくのです。

 

外敵に侵入されてしまった細胞は、他に広げないためにも排除するしかありません。癌化した細胞なども増やさないためにはナチュラルキラー細胞が排除してくれるため、いわゆる癌細胞が大きくならずに消えてくれているわけです。つまりザックリ言うと好中球とマクロファージとナチュラルキラー細胞がしっかりしていれば、わたしたちは元気でいられるということになりそうです。