体にいる細菌

体にいる細菌

私たち人間には、さまざまな細菌が住み着いていると言われています。いったいどのような細菌が住み着いているのでしょう。良い細菌だからといっても、増えてしまえば悪い細菌となってしまうこともあるようです。

 

体に住んでいる細菌

人の体には約1000個以上の細菌が住んでいると言われています。そしてそれらの働きが、どのようなものかなども近年の研究で随分解明されてきています。そして細菌がふんだんに含まれている便を利用した研究なども進んでいるのです。

 

腸の中に住む細菌について

腸の中に住む細菌というと悪玉菌や善玉菌、日和見菌という分け方をしますが、他の観点から血液型のように、腸内細菌の組み合わせを3つに分けました。日本とヨーロッパ合同研究によって、腸の中に住み着いている細菌をタイプ別に分けることで、おもしろい傾向が分かったのです。

 

日本人とスウェーデン人の8割以上に、多く住み着いていた乳酸菌がルミノコッカス属。米国人と中国人に多く住み着いている乳酸菌がバクテロイデス属。中南米の人たちに多いのがプレボテラ属という乳酸菌だということが分かったのです。これら同属の人たちは、同じような病気にかかりやすくなっているようです。
そして日本人100人の中でも、この3つのタイプ別にいろいろ調査した結果、働きとしてはとても似た働きをしているということです。ただし腸内細菌は進化の課程によって遺伝子が深く関わるため、遺伝子によって同じような腸内細菌が残っていったと考えられているようです。

マイクロバイオーム

マイクロバイオームとは微生物の集団のことを言います。私たちの体は口の中、鼻の中、胃腸、皮膚、膣、目、耳、喉、肛門など、全身にいろいろな微生物が集団で住み着いています。その数は全身で約1000兆個とも言われています。これらが、いわゆる常在菌というものです。

 

この常在菌にも善玉菌と悪玉菌が存在し、それぞれの働きがあります。また善玉菌でも何かの状況で急激に繁殖してしまうと、悪玉菌として体の中に侵入するなど、数によって善玉菌と悪玉菌も表裏一体といも言えるのです。例えばニキビなども、いつもは悪さをしない常在菌が毛穴の中で異常繁殖してしまうことで、皮膚内に入り込んでしまう悪玉菌に変貌することも。

 

また、わきが菌は脇に多く住つき、汗などの餌にして強い臭いを代謝します。
このように私たちからすると迷惑に感じる常在菌もいますが、普段は強い外敵から守る働きもしているのです。当然、不潔にしている人は、もっと多くの菌が体に住み着いています。しかしこの常在菌の数を知ると、電車の吊り輪を触ることもできない神経質の人は、本当にショックかもしれません。どのように清潔にしていても、これだけの常在菌は存在しているのです。